
お頭
おい、これは今の話じゃねぇ。ソ連がぶっ壊れた直後、1993〜94年頃の大騒ぎよ。カザフスタンの倉庫から、なんと600キロの兵器級ウランがゴロッと見つかった。二十発どころか五十発も核爆弾をこさえられる量が、ショボい錠前と番犬だけで守られてたってんだから、アメリカも腰抜かしたって話だ。
カザフの連中も「こりゃ手に負えねぇ」と悟って、極秘でアメリカに助けを求めた。んで米軍と政府が総出で“サファイア作戦”を発動、吹雪だ氷点下だと大荒れの中、C-5輸送機をぶっ飛ばしてウランを全部アメリカに運び出したって寸法よ。
結果、闇商人もテロ屋も手ェ出せねぇ場所に収めて、一件落着。まったく、冷戦明けのゴタゴタはシャレにならねぇってこった。
海外の反応
- 600キロの高濃縮ウラン(ほぼ純粋なU235)が、1993年にカザフスタンで普通に野ざらしになってたって今日初めて知った。
- 正直、タイトルが誇張だと思ってて、せいぜい濃縮度50〜60%くらいのU235なんだろうなって思ってた。そしたら中身を読んだら90%、つまり完全に兵器級って書いてあって本気でびびった。
- それって臨界量じゃないのか?
- 生の臨界量、つまり反射体なしのU235の球体でだいたい52キロくらいだから、600キロなんて余裕で足りてる。
- 記事によると「ウルバ工場の中に入ってみたら、約2000トンの放射性物質があって、その中にベリリウム合金に包まれた600キロの高濃縮ウランがあった」と書いてある。ベリリウム合金だぞ。自分ならソ連製の合金なんて絶対信用しない。中のウランの中性子を減速して、しかも反射して戻すほどベリリウムが入ってないなんて保証できる気がしない。
- 「なんでそんなことするの?」って質問に対しての答えは「その方が安いから」。
- これってドラマ「チェルノブイリ」のネタだよな?って思った。
- あのドラマめちゃくちゃ良かったよな。本当にあんなことが現実に起きたらどうなるかなんて、想像したくもないけど。
- 自分は「なんで?」とは言ってないけど、ソ連の腐敗っぷりはこんな感じで広がっていったと思う。政府が業者に発注して、その業者はもっと安い業者に丸投げして中抜きする。それをもう一回か二回繰り返して、最終的には囚人が規格通りってことになってる容器を作るハメになる。最初に契約取った業者は、賄賂で契約を取った側なので、バレたら困る役人たちに守られて誰も責任を取らない。
- ソ連には、さらに下請け、そのまた下請けみたいな業者構造はなかった。その代わり、地方の役人が州の役人に嘘をつき、州の役人が地域の役人に嘘をつき、地域の役人が中央に嘘をつき、それが最高会議まで積み上がっていく仕組みだった。適当にソ連のこと捏造するなら、もうちょっとちゃんとやれって感じだ。
- さっきのネタは普通にテレビシリーズ「チェルノブイリ」の引用だよ。
- 「おおー、あのベリリウム球の中身ってこれだったのか!」ってなった。
- 「球の中に何が入ってるんだ?」ってずっと気になってたから、続編作ってほしい。
- 大丈夫、大丈夫。アメリカが秘密裏に鉱山の奥深くに隠してるニュートリノ検出器があるから。あれはほぼ地球を貫通して見えるから、ヤバい代物がどこにあるか全部お見通しなんだよ。
- だから自分は600キロのU235を、50キロずつ12の山に分けて保管してるんだよね。
- 20センチ以上離しておけば平気だろ、多分。それくらい距離空けとけば余裕。距離は完全に勘だけど、実際はもっと短くてもいけるかもしれない。
- 二つのブロックの間に鉛筆を一本挟んでおいて、「はい、これで大丈夫」ってことにしない?
- いや、ここはマイナスドライバーをおすすめする。道具は用途に合ったやつを使わないと。何か起きてからじゃ遅い。
- ああ、そうだな。安全第一ってやつだ。
- いやいや、フラットヘッドのドライバーを使うのはプルトニウムのときだけにしとけ。
- これ、めちゃくちゃ危ない匂いしかしないのに、どこがどうヤバいのか一瞬で言語化できない自分がいる。多分ただの被害妄想だと思いたい。
引用 https://00m.in/mfPcN

